社会人になって最初は職場環境に慣れるのに必死で、何かと緊張していて時間の経つのも忘れてしまうかもしれません。しかし少しずつ慣れてくると、目の前の仕事に興味が持てず、自分で選んだ仕事とはいえ自分には向いていないのではないか、と悩み始めるかもしれません。仕事に向いているかどうかなど、実際のところは何年同じ仕事を続けていても実は分からないことも多いのであり、単純に決め付けることは出来ません。
それでも毎日仕事に向き合うためのモチベーションを上げるために欠かせないのは、やりがいを感じられるかどうかです。このやりがいを感じる場面は、人によって様々です。それは憧れの企業に就職したという事かもしれませんし、憧れの職業に就いたという事かもしれません。あるいは勤め先で良い先輩や良い同僚に出会ったので、その人と仕事をしていられるのが楽しいという事かもしれませんし、職場に用意されている環境が素晴らしくてそこから離れたくないという事かもしれません。また人に役立つことで人に感謝されるのが嬉しいという事かもしれませんし、相手は特に関係なくただ自分が好きなことを仕事に出来ていて、とにかく仕事をしていられれば満足という事かもしれません。もっとも特に仕事にやりがいを感じられず、仕事に向かうためのモチベーションを上げる必要があると感じているのであれば、自分自身にやる気を起こさせるための工夫が必要かもしれません。
そもそも生きる上でどの程度仕事に価値を置いているのか、といった点も関係するでしょうが、一般的には仕事にやりがいを感じている人は4割ほどといわれています。そのため残りの6割に含まれると自己診断で感じるのであれば、ともすれば退屈してしまったり、嫌気が差したりする仕事に対して、どのように向き合うのが良いのかを考えてみましょう。
例えば自分が今任されている仕事が自分の能力に比べて低すぎるのか、それとも高すぎるのか、あるいは全く畑違いの業務内容で興味が持てないのか、それともあまりに業務内容が幅広くてどうやって向き合えばよいのか分からないのか、任されている仕事を完成させる上で必要なサポートを得られなかったり、職場内の人間関係が希薄で上手く連絡が取れずに孤立してしまっているのか、など自分の置かれている状況を分析してみることは大切です。
そしてその中にあって仕事のモチベーションを上げるために、例えば能力に見合うような課題を見つけて自分からそれに取り組んでみたり、あるいは能力を高めるべく社内の同僚と勉強会を企画したり、業務内容を理解して横のつながりを作るための飲み会を開催したり、自分の仕事内容を細かく書き出して一つ一つのレベルを高められるような試行錯誤を日々心掛けたり、などと同じ仕事であっても取り組む姿勢を変えることは大切です。