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多忙な女性プログラマは、立ち止まって原点に戻ることも大切!

忙しいときこそ原点回帰を

忙しいときこそ原点回帰を

人が合理的な判断をするという経済学の常識を、見事に打ち砕いたのは現代の行動経済学です。これまで人は常に合理的に行動するという前提の下に、あらゆる経済事象を解き明かそうとしていた経済学者にとって、前提が覆ったのは衝撃的な出来事でしたが、しかしそもそもそんなことは誰もが知っていることで、何ら不思議はないのです。人は好きか嫌いかというだけで、みすみす損な選択をすることもあれば、やぶれかぶれになってより良い選択肢を無視して大博打を打って自滅したりもするのです。


人は非合理的な判断をする

そしてそのような判断は、日常の細かなものから生死にかかわるものまで、運や偶然にも左右される不確実な社会の中で、日々繰り返されているのです。そもそも人が一日の中で判断を強いられる場面は数え切れず、そのすべてに神経を注ぐわけではありません。多くの場合には、何の躊躇もなく判断を下しており、その大部分は妥当な判断です。しかし忙しい場合などには、上手に考えることが出来ず、誤った判断を下してしまうことが増えてしまいます。自分自身で自覚があれば良いのですが、多くの場合選択は無意識にされており、気が付いた時には後の祭りとなっていることも少なくありません。

原点に戻る

さてこのように忙しさのあまり判断を誤ったり、どう判断して良いのか迷って分からなくなった時には、無理にその状態のままで判断を下そうとせず、一歩下がって全体を見渡す必要があります。つまり思考をいったん停止して、自分にとっての原点に戻ってから、もう一度問題と向き合うのです。自分にとっての原点とは、様々なしがらみを抜きにして、心底自分がどうしたいのか、という単純なものです。それは例えば「この分野で一番になりたい」かもしれませんし、「年収をいくら以上稼ぐ」かもしれませんし、「こんなアイデアを実現したい」かもしれません。
それはかつては鮮明であったにもかかわらず、忙しく仕事をするうちにいつの間にかどこかに置き忘れてしまっていたものです。忙しさという中には、あれもこれも周囲の思惑や様々な環境の変化などから、冒険することをためらって保守的になっているが故に、利益よりもリスクを極端に恐れてしまっている状態も含まれているかもしれません。人は利得よりも余程、損失が出ることの方に神経を尖らせます。日々継続している仕事上での判断のように、ある程度規則性を見出すことが出来て、その反復の中で学習するチャンスがあるような場合には、小さなチャンスの一つ一つを個別に判断するのではなく、まとめて大きな枠で捉えて判断する方が、より正しい選択を下すことが出来ます。「小さく勝って、小さく負ける」という方法ですが、これは正に原点に返ってシンプルに判断することで実現出来るのです。

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